3種の紫外線と近赤外線の肌への影響

Misuzu
このページの内容は「飲む日焼け止めの選び方|UVサプリのおすすめ成分ニュートロックスサン・フェーンブロック・PLエキス」にあったものですが、日焼け止めの商品は、他にも紹介したいものが多くありますので、すべてに共通する基礎知識としてこの内容を独立させることにしました。
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紫外線と近赤外線を波長で並べた位置関係

まずはシミやシワ、タルミなどの原因となる光線の波長についておさらいしましょう。

上の図には紫外線から近赤外線までを示しましたが、紫外線の外にはエックス線、ガンマ線があり、近赤外線の外側には中赤外線、遠赤外線と続きます。

紫外線には「UV-C(200nm~280nm)」「UV-B(280nm~315nm)」「UV-A(315nm~400nm)」があり、UV-Aの中で340nm程度以上の波長の光線は「長波長UV-A」と表現されています。
UV-Aの70%以上が長波長UV-Aですね。

赤外線は780nm~100,000nm程の広い領域で780nm~1,400nmを近赤外線と呼び、その外側に中赤外線、遠赤外線が位置します。

紫外線と近赤外線の肌への影響

紫外線:UV-C

紫外線のなかで最も波長が短いのがUV-Cです。
紫外線のなかで最も毒性が強く、肌にあたると細胞のDNAを破壊し、最悪皮膚がんにもつながる恐ろしい紫外線ですが、波長が短いため大気中のオゾン層を通り抜けることができず、地上までは届きません
紫外線の肌への影響を考えるとき、UV-Cはとりあえず無視して問題ありません。

紫外線:UV-B

UV-Cより波長の長いUV-Bは、オゾン層を通り抜けて地上まで届きますが、表皮の奥の真皮までは届きません

UV-Bを浴びると表皮の細胞内で活性酸素を含むフリーラジカルが発生し、細胞や細胞の核の中にあるDNAを傷つけ、炎症を起こします。
海水浴などで強い紫外線を浴びた後に、真っ赤になってひりひりしている状態(サンバーン)がこの状態です。

表皮の細胞が傷つけられるとくすみ乾燥の原因になります。
UV-Bを浴び続けて細胞やDNAの損傷、修復が繰り返されると、エラーが発生する確立を高めますので皮膚がんの原因にもなります。

また、表皮の中には表皮の一番奥にあるメラノサイトにシグナルを送る細胞があり、その細胞が紫外線を浴びると、細胞やDNAを守るためにメラノサイトにシグナルが送られ、メラニンの生成を活性化させます。

紫外線:UV-A

UV-Bより長い波長のUV-Aは表皮を通り抜け真皮まで届きます

UV-Aはメラニンを黒く変色させます(サンタン)ので、シミの原因はメラニンを過剰に排出させるUV-Bとそのメラニンを黒くするUV-Aの両方にあることになります。

UV-AもUV-Bと同様に活性酸素を含むフリーラジカルを発生させますが、UV-Aが届く真皮にはお肌の弾力を保つコラーゲンや、ハリを保つエラスチンなどがありますので、それらが傷つけられることによって、シワタルミの原因となります。

Misuzu
シミの原因のメラニンは、とかく嫌われがちですが、紫外線から細胞やDNAを守る大切な役割を担っています。

白人は紫外線量の少ない地域で進化してきたためメラニン量が少なく、強い紫外線の影響が日本人よりも深刻になります。
白人に皮膚がんが多く、シミやシワ、タルミといった光老化が、日本人より早く現れるのはそのためです。

そういった背景からも白人の太陽光に対抗するサプリメントの関心は高く、開発も日本より進んでいるようです。

紫外線:長波長UV-A

2~3年前に、真皮の深いところまで届き、深刻な光老化をもたらす紫外線として話題になりました。
そして、長波長UV-Aを防げると宣伝すればその日焼け止めは売れたので、各社こぞって対応してきました。
ただし、呼び名は他社の真似にならないよう微妙に表現を変えています。

資生堂 ANESSA(アネッサ):「透過型A波
カネボウ ALLIE(アリー):「深層部ダメージUV
FUJIFILM アスタリフト:「Deep UVA
ラ ロッシュ ポゼ:「ロングUVA

しかし現在では、長波長UV-Aの脅威は宣伝文句で言われていたほどではなく、長波長UV-Aを防ぐことができる、刺激のある成分の方が肌に悪いという認識も複数のサイトで見られるようになっています。

かずのすけさんのサイトで詳しく説明なさっているので、興味のある方は読んでみてください。

かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
「ロングUVA」と日焼け止めについての考察(その2)

近赤外線

近赤外線といえば、米国立がん研究所(NCI)が発表した近赤外光線免疫療法で話題になったのを記憶している方も多いのではないでしょうか。
副作用がなく、再発したがんにも有効だというものです。
近赤外線は安全と考えられ、テレビのリモコン、赤外線通信など、広く利用されています。

しかし、美容の分野では残念な研究結果が出ているようです。

近赤外線の波長は可視光線よりも長いので、その透過力は紫外線とは比べものにならず、筋肉まで達すると言われています。

しかも、紫外線とは別のかたちで近赤外線にも光老化を起こす作用があることが、最近の様々な研究で分かってきています。

まだ完全に解明されたわけではないようですが、確実にわかっていることは、この光老化の原因は、近赤外線にあたったことによって生成される活性酸素を含むフリーラジカルにあるようです。

3種の紫外線と近赤外線の肌への影響まとめ

いかがでしたか?

どの太陽光の肌への悪影響も、その基本に「活性酸素を含むフリーラジカル」があるようですね。
美容的な面でも、シミやシワ、タルミといった光老化を引き起こす紫外線や近赤外線は、なんとかブロックしたいものです。
正しく日ヤケ止めを選んで正しく使用するためには、まず敵を知ることが肝心です。
このページが美肌を守るための参考になれば嬉しいです

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